【家づくり勉強会vol.25】断熱等級はどう見る?話題のGX志向型住宅についても解説

岡山市を中心に、岡山県内での高気密・高断熱の家づくりをサポートする「TOIRO」。建築家による設計で、“十人十色”の注文住宅をご提案しています。

 

2024年11月、住宅購入を支援する「子育てグリーン住宅支援事業」について発表しました。

省エネ性能が高い住宅を購入する際の補助制度となりますが、今回は制度の内容を理解しお得に家を建てるために知っておきたい断熱等級について解説。今回の制度で新たに登場し、話題となっている「GX志向型住宅」についても詳しくご紹介します。

 

そもそも断熱等級とは?

断熱等級とは、住宅にどのくらいの断熱性能があるかを示すものです。等級は7段階で、数字が大きいほど断熱性能が高いことを示します。

 

断熱等級を決める際に重要な数値となるのが、UA(ユーエー)値です。UA値とは室内と外気の熱の出入りのしやすさ示すもので、UA値が小さい家は「断熱性能が高い家」となります。

 

断熱等級は、地域ごとの気象条件に応じて国土を8つに区分し、区分ごとにUA値とηA値の達成基準を設けて決定しています。

例えば、比較的温暖な岡山県南部は5・6地域に該当し、2025年に新築住宅を建てる際の最低基準となる断熱等級4を目指す場合は、UA値0.75〜0.87を目指す必要があります。

 

コストパフォーマンスを考えて採用している標準仕様で、高気密・高断熱の家を実現するTOIROでは、断熱等級6に該当するUA値0.45が最低基準。多くの家ではさらに低い数値となり、断熱等級7に近い“断熱等級6.5”ともいえるUA値となっており、高い断熱性能をクリアしています。

 

子育てグリーン住宅支援事業で注目の「GX志向型住宅」とは?

子育てグリーン住宅支援事業で、最大補助額が得られる住宅が「GX志向型住宅」です。

GXとは、「Green Transformation(グリーントランスフォーメーション)」の略語のことで、温室効果ガスの排出量を減らしながら、経済成長を両立させる取り組みのことを指します。

 

そのためGX志向型住宅とは、脱炭素社会に向けた高い省エネ性能を持つ家のことで、具体的には次の要件を満たす必要があります。

 

1.断熱等級6以上

2.再生可能エネルギーを除いた基準一次エネルギー消費量の削減率が35%以上、もしくは、再生可能エネルギーを含む基準一次エネルギー消費量の削減率100%以上

 

断熱等級についてはご説明したとおりですが、課題となるのが2の要件です。そもそも「一次エネルギー消費量」とは何か分からないという方も多いのではないでしょうか。

 

まず一次エネルギーとは、原油や石炭、天然ガス、水力、風力、原子力などの自然から直接採取できるエネルギーの総称。これらを加工・転換することで生活に欠かせない電力や都市ガス、ガソリン、灯油などを生み出します。一次エネルギー消費量とはこれらのエネルギーをどれくらい消費したかを指すもので、冷暖房や換気システム、給湯、照明などの設備機器のエネルギー消費量を合計して算出します。

 

一方で、再生可能エネルギーとは、自然界に常に存在するエネルギーのなかでも枯渇する心配がなく、半永久的に利用できる水力、風力、太陽光などを指します。住宅の場合、分かりやすいのは太陽光発電システム。つまり「再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率100%以上」の家とは、太陽光発電などを用いてエネルギーを100%自給自足する家ということです。

 

「GX志向型住宅」を実現するにはどうすればいい?

生活に必要なエネルギーを100%自給自足する場合、課題となるのがコスト面。お天気がいい昼間は良いのですがそれ以外は、蓄電器を使ってエネルギーを貯めておく必要がありますが、高価なため諦める方が多いのが現状です。

 

そこで目指したいのが「再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率が35%以上」の家です。問題は、「一次エネルギー消費量の削減率35%」です。例えば、給湯器やエアコンのランクを上げるなどを組み合わせることで削減できますが、やはりコストがかかります。

 

そこで注目したいのが、断熱等級とUA値です。

住宅の性能を断熱等級6にすることで、一次エネルギー消費量はおよそ30%削減できます。これは断熱等級6ギリギリのUA値の場合で、断熱等級7に近いUA値であればさらに削減率は高くなります。

目安となるのが、断熱等級6と7の真ん中、“断熱等級6.5”です。

 

■「GX志向型住宅」を標準仕様で

GX志向型住宅を建てるには、ZEH基準を上回る高性能が必要となります。

多くのハウスメーカーや工務店でオプション対応となるため、性能向上や仕様強化のため補助金以上の予算が必要になる可能性があります。

 

一方、これまで高気密・高断熱の家にこだわり続けていたTOIROでは、GX志向型住宅の基準を満たす“断熱等級6.5”の家を標準仕様で目指すことが可能です。

お得に快適な家を建てたい方は、お気軽にご相談ください。

 

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